2017年1月~9月のM&A
トムソンロイターの最新データよると、2017年1月から9月までの世界のM&A総額は2兆4,000億ドル(前年比3%増)となりました。上位を占めたセクターは、エネルギー、インダストリアル、ハイテク、および金融で、それらの合計が総額の半分以上を占めました。同期間における日本関連のM&Aは1,207億ドル(前年比15%減)となりましたが、新しい傾向として興味深い案件もありました。ベインキャピタルによる東芝メモリの買収金額は179億ドルに上り、世界でみると今年8番目の規模、日本では過去6番目の規模となりました。日本における投資ファンドによる買収は全体で260億ドルとなり、同期間で比較すると過去最大規模となります。今年行われた日本企業による海外買収(アウトバウンド)で最大のものは、ソフトバンクによるWeWorkへの30億ドルの投資です。
ディール金額が5億ドル以下の中規模サイズの案件は、1月から9月までのディール総額が6,890億ドル(前年比+3.1%)となり、なかでもアジア太平洋地域の案件が総額の41%を占めました。中規模サイズ案件において最大シェアとなったのは、不動産セクターの19%で、続いて金融(14%)、インダストリアル(12%)となりました。
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